フィラリア予防のご案内とQ&A
今回はフィラリア予防のご案内です。
質問形式でわかりやすくご説明いたします。
①どのような病気?
フィラリア症(犬糸状虫)は蚊によって媒介される感染症であり、心臓や肺動脈に寄生することで症状(主に心不全、まれに突然死)を引き起こす病気です。適切な予防で100%予防できる感染症ですので、この時期に正しい予防スケジュールを組まれることをオススメいたします。
②予防期間は?
5月末から11月末までの7ヶ月間の予防が必要です。
この7カ月間の間、月に1回投薬することで予防を行います。
③投薬前に必要なことは?
体重測定と簡単な血液検査が必要です。採血といってもごく少量ですのでストレスも少なく、すぐに終わります。
④検査しないとダメ?
理由としては以下のものがあります。
(1)予防薬が薬事法で医薬品に指定されていますので、原則として検査→処方となります。要は「診察しないと出してはいけません」と指定されている薬ということです。
(2)フィラリアに感染している状態で投薬すると、まれに重篤な副作用が出ることがあります。大切なワンちゃんに安全に投薬するための検査です。
(3)フィラリアに感染していた場合、今後の投薬や詳しい心臓の検査を行うこともできます。症状が出た時にも迅速に対処することができます。
⑤予防薬にはどのような種類があるの?
錠剤タイプ、おやつタイプ、滴下タイプからお選びいただけます。
予防期間の途中で切り替えることもできますのでご相談ください。
1回分から処方できます。
⑥去年の薬が余っているんだけど。
今年の投薬前に検査を行なってください。その上で去年の薬から使っていただければ大丈夫です。
⑦まだ子犬なんだけど、検査や予防は必要?
仔犬でも蚊に刺されますのでフィラリア感染の危険性は共通です。
当院に相談の上、必ず予防してください。
ただし、2012年12月以降に生まれた子犬に関しては、例外的に検査せずに処方できますので体重測定に来てください。
⑧高齢なんだけど、予防しないとダメですか?
仔犬の場合と同じように、ほぼ必ず蚊に刺されているので感染する可能性はあります。
高齢の場合は心臓が弱っていることがありますので、フィラリアに感染するとさらに症状を悪化させることがあります。
この点から予防は必要と考えられています。
<昨年度の検査実績>
2012年のフィラリア検査にて感染が確認されたワンちゃんは3頭でした。
今まで検査をしたことがないワンちゃんや、予防薬の適切な投与が行われなかったワンちゃんに感染が確認されています。
当院で開院当初から予防をしているワンちゃんには幸い感染は確認されませんでした。
できるだけわかりやすく書いてみましたが、もしわからないことがあれば気軽にご相談ください。
当院では大切なワンちゃんにできる限り安全な投薬と確実な予防を行いたいと考えています。
それぞれのワンちゃんのライフスタイルに合った予防スケジュールを一緒に考えて行きましょう。
亀山
質問形式でわかりやすくご説明いたします。
①どのような病気?
フィラリア症(犬糸状虫)は蚊によって媒介される感染症であり、心臓や肺動脈に寄生することで症状(主に心不全、まれに突然死)を引き起こす病気です。適切な予防で100%予防できる感染症ですので、この時期に正しい予防スケジュールを組まれることをオススメいたします。
②予防期間は?
5月末から11月末までの7ヶ月間の予防が必要です。
この7カ月間の間、月に1回投薬することで予防を行います。
③投薬前に必要なことは?
体重測定と簡単な血液検査が必要です。採血といってもごく少量ですのでストレスも少なく、すぐに終わります。
④検査しないとダメ?
理由としては以下のものがあります。
(1)予防薬が薬事法で医薬品に指定されていますので、原則として検査→処方となります。要は「診察しないと出してはいけません」と指定されている薬ということです。
(2)フィラリアに感染している状態で投薬すると、まれに重篤な副作用が出ることがあります。大切なワンちゃんに安全に投薬するための検査です。
(3)フィラリアに感染していた場合、今後の投薬や詳しい心臓の検査を行うこともできます。症状が出た時にも迅速に対処することができます。
⑤予防薬にはどのような種類があるの?
錠剤タイプ、おやつタイプ、滴下タイプからお選びいただけます。
予防期間の途中で切り替えることもできますのでご相談ください。
1回分から処方できます。
⑥去年の薬が余っているんだけど。
今年の投薬前に検査を行なってください。その上で去年の薬から使っていただければ大丈夫です。
⑦まだ子犬なんだけど、検査や予防は必要?
仔犬でも蚊に刺されますのでフィラリア感染の危険性は共通です。
当院に相談の上、必ず予防してください。
ただし、2012年12月以降に生まれた子犬に関しては、例外的に検査せずに処方できますので体重測定に来てください。
⑧高齢なんだけど、予防しないとダメですか?
仔犬の場合と同じように、ほぼ必ず蚊に刺されているので感染する可能性はあります。
高齢の場合は心臓が弱っていることがありますので、フィラリアに感染するとさらに症状を悪化させることがあります。
この点から予防は必要と考えられています。
<昨年度の検査実績>
2012年のフィラリア検査にて感染が確認されたワンちゃんは3頭でした。
今まで検査をしたことがないワンちゃんや、予防薬の適切な投与が行われなかったワンちゃんに感染が確認されています。
当院で開院当初から予防をしているワンちゃんには幸い感染は確認されませんでした。
できるだけわかりやすく書いてみましたが、もしわからないことがあれば気軽にご相談ください。
当院では大切なワンちゃんにできる限り安全な投薬と確実な予防を行いたいと考えています。
それぞれのワンちゃんのライフスタイルに合った予防スケジュールを一緒に考えて行きましょう。
亀山