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フィラリアの感染率とは

今回は、院内で掲示しているフィラリア予防のポスターについてです。

左は予防期間を示しています。
東京では、蚊の出る時期から約1か月ほど遅れて予防期間が始まり、蚊が出なくなってさらに1か月投薬することで、
1シーズンの予防期間が終わることになります。
(お住まいの地域、かかりつけの病院、動物の状態によっては異なる場合があります)

当院で推奨している期間としては、5月下旬から11月下旬までの投薬をおすすめしています。
これまでの間、この投薬期間でしっかりと投薬した場合には、フィラリアに感染した例はありませんので
安心してよいと思います。(ペッと吐きだしたりしていなければ)

右のポスターは「予防していない場合」のフィラリア感染率を示しています。
神奈川県の保護センターで保護された犬について調査をした結果だそうです。
この結果については、他の地域やもっと多くの集団について調査を進めることが必要だと思われますが、
やはり注意が必要だと示しています。

当院の方針としては、1年ごとに投薬前の血液検査(ほんの少量の血液で済みます)を行なっています
そして、数年間予防していないワンちゃんにおいては、毎年必ず数頭のフィラリア陽性が見つかります

予防期間を守っていれば、まず感染することはありません。
個人的にはフィラリアは予防する病気であって、感染してから治療する病気ではないと思っています。
(保護された犬や、事情があって感染してしまった犬はまた別ですが)

当院からのハガキが届いたら、ぜひ検査に来てください。
そして、検査をしたことがないワンちゃんもぜひ検査を受けてください。
少しでも病気にかかる犬が少なくなるように、みなさんでしっかり予防していきましょう。

(補足)フィラリア予防薬は「要指示薬」であり、法律で「制限事項」が定められております。
投薬前に診察や検査なしで処方すると「薬事法違反」として処罰の対象になります。
当院ではこれらのことから、投薬期間前に簡単な血液検査を実施しています。
予防薬を処方したほうもされたほうも対象となりますので、この点をご理解ください。


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Author:kameyamapc
葛飾区宝町の動物病院
かめやまペットクリニックです。
http://www.kameyama-pet.com

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